はい、何年か前に見たクローバーフィールドの続編?かなと思って借りてみた。
今回はPOVとかではなくて、舞台は一応クローバーフィールドと同じ世界の別の場所っぽくて、そこで繰り広げられる3人の生存者の話だった。
~あらすじ~
夜に車で事故った!
知らない天井だな...
おっさん「外は汚染されている!出てはいけない!出さん!」
脱出!!
内容は、なんやかんやあって元海軍のおっさんが自宅に作ったシェルター内に、主人公のミシェルとそのおっさんと、もう一人若い男が逃げこんで、3人で生活することにってしまいした!
ほぼ9割のシーンがシェルター内で、事故から目覚めたらいきなりシェルター内につれてこられて状況の飲み込めない主人公と、神経質でいろいろ怪しい元軍人のおっさんと、フレンドリーな若い兄ちゃんの3人のやりとりで終わる。
「攻撃を受けた。外は汚染されてる。出てはいけない。」と言うおっさんと、実際に攻撃を見ていないためにその言葉を信じられない上に、ちょいちょい言動がおかしいおっさんの異常さを感じつつ悶々するのが面白い。密室サスペンス的な内容。
ストーリー・・・・★★★★☆
設定・・・・・・・★★★★☆
キャラクター・・・★★★★☆
以下、感想、文句、ネタバレ
とりあえずミシェルがかわいい。
あとおっさんのサイコ具合がいい。
ミシェルとおっさんのどっちが正しいか決定付ける描写をなかなか出さないのが面白かった。そうやって悶々としてる中でおっさんのサイコ具合がどんどん出てきて不安になってくる。でもいろいろと突っ込みどころが多かった気がする...
そもそもミシェルと兄ちゃんの2人でおっさんがヤバイ!って共通意識を持ったなら隠れて防毒服なんて作ってないで、さっさとおっさんを殺すか拘束するかして二人の楽園エンドにいけた気がする。いくら銃を持ってるったって、調理用の刃物とか松葉杖とか酒瓶とか凶器になるものはいくらでも転がってただろうし、酒に酔わせたり寝込みを襲うなりしてなんとかなったろうに。おっさんがミシェルを贔屓目に見てることは明らかなんだから、殺される心配のないミシェルに先行させて瓶で殴ったときみたいになんか刃物でバチコンしてらえば終了していた気がする。
あとミシェルが最初におっさんを襲うシーンもわざわざ松葉杖の先を尖らせて突くなんてせずに、素直に脇に挟むほうをハンマーみたいにして頭をぶん殴れば終了してた気がする...煙たいて火災報知機作動させたりする頭は働くくせになんでそうなるのか...
おっさんを絶対的恐怖にしたいのはわかるけど、ところどころ腑に落ちない点があってイマイチその状況に入り込めなかった。
でもやっぱりストーリーの流れと言うか、疑心暗鬼で悶々とさせて引き込んで不安を煽ったところで1回目の脱出劇でハラハラ&皮肉にもおっさんが正しかったという衝撃の事実で不気味さと絶望感を与えつつ、そこで一旦おっさんが正しかったよ。じゃあ皆で仲良くやりましょうか。と安心させてからの密室サイコおっさん同居生活への絶望感と気持ち悪さを出してきて、おっさんに隠れての作業からのラストの脱出でスリラーでエグイ展開を持ってくる流れが面白かった。そっからの展開は正直微妙だったけど。ああいうのは宇宙人とか出さなくていいと思うねん僕は...最後の最後でチラッとそういうとってつけたような中途半端なSFアクションされても微妙だしなんか急に雰囲気変わりすぎて冷めた。まぁ、脱出してからの宇宙人との戦いもハラハラポイントなんだろうけど...
車の中であんなに都合よく即席で火炎瓶を作れたり、あの角度であの距離から宇宙船?の中に火炎瓶を投げ込める主人公の肩の強さとコントロールにびっくりするし、さらに火炎瓶ひとつであんなに大爆発する宇宙人の弱さとあっけなさにびっくり。
後半はとにかく蛇足だったように思える。まぁ後半が前作のクローバーフィールドとの結びつきを決定付けるシーンなのかもしれないけどとりあえずひどかった。
なんでもJ・J・エイブラムスとかいう超有名な監督らしくてスーパー8とかも撮ってる人らしい。クローバーフィールドもスーパー8も設定はすごい好きだけど、いまひとつ何かが足りないっていうか、結局肩透かしな落ちで終わったというか...前半は楽しめるけど後半に差し掛かるあたりから個人的に微妙な展開になるというか...素人目線的にも自分はそんなに絶賛できる気はしなかった...設定とか引き込み方はすごい上手だと思う。スターウォーーズ・フォースの覚醒もこの人らしくてなんかちょっと納得がいった笑
とにかく面白かったけどなんかしっくりこない映画だった。
内容も主人公と若い兄ちゃんが協力しておっさんを殺すか拘束すればそれでもう終了していた感じがしてなんだかなぁって感じだった。
後半もっとおとなしく不気味な感じにして引き気味に終わればよかった気がする。
10点満点中・・・・6点!!
なんだかんだSFは好き。