映画 吐き出したいだけ インプレッション

映画を観て感じた個人的な感想や考察を書き殴るポンコツレビュー

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ・ライジング

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前半のクソ雑な作りで不安になり、キャラのコスチュームが舞台の背景や島民達と比べて浮きまくりな感じでちょっともうキツいか…?と心配になったけど普通に後半は最の高が過ぎた。

激アツバトルシーンをくどいぐらい畳み掛けつつ神演出でバチクソに盛り上げつつさらに激エモバトルシーンぶち込んでくるという絶頂から賢者タイムまでキメキメにトリップするまさにプルスウルトラ脳汁強制排出麻薬映画だった。

瞬間最大風速はプロメアをも凌駕した気がする。総合点では遠く及ばないがそれでも涙腺崩壊激エモ演出激アツバトルは圧倒的な見ごたえで風速計ぶっ壊れて感情メーターがプルスウルトラ!

前半のほのぼのシーンは正直なくても大丈夫。後半の城に籠城して敵を迎えつくとこからが本番だから!もうそこだけ見ればいいからこの映画!

 


12/20(金)公開『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』予告編/映画ヒロアカ/主題歌:「ハイヤーグラウンド」sumika

 

~あらすじ~

島でヒーロー

B型細胞が不足している…

 二人はプリキュア

 

 

以下、ネタバレ、感想

 

前半は正直マジで不安になった。

そして開幕の謎に気合の入ったカーチェイスシーンで笑った。イニシャルDかよ。

そこからはカッコいいBGMを流してどや顔でヒーロー活動をアピールする生徒たちの曲と演出に見合わない活動内容のスケールの小ささやコスチュームの浮き具合が気になってしまってダメだった…まぁみんな頑張っててかわいいほのぼのパートと割り切ればよし。

敵側の見た目もなんか濃すぎてダメだった…

狼さんはそれでもまだ様になってたけど他の方々はもううん?この映画はイナズマイレブンか??それ、街中でも常にしてなきゃいけない格好です…?あの、スーツとかじゃダメなんですか?って言いたくなるぐらい主張が激しく服装に統一感のない一味だった…。もう1週回って9のあのクソダサ忍者コスチューム最高にかっこよかった(褒めてはない)でもみんなテロリストだしそれぞれの個性を活かすには常時専用の格好をしていなければならないんだと無理やり納得しといた。

そんなこんなで駄作感を醸し出して不安させられてしまう前半だけど、なんだかんだで割とテンポよく、無駄は削って削って短くまとめられていた気がする。ストーリーを構成する最低限の部分だけを上手に詰め込んでた(故の駄作感か?)感じだった。

そして本命のバトルシーン。もう、ここが良すぎるから前半なんてどうでもよくなる。むしろこのための前半か。

大迫力のバトルシーンに加えて、全員がプルスウルトラで連携して満身創痍で敵に向かっていく気迫と熱量が伝わってきて思わずウルっとくるしテンポもいいし画もかっこいい。そして各々の戦闘シーンを畳みかけるようにテンポよく消化してどんどんテンション上がって盛り上がった中で迎えるデクとかっちゃんが協力して戦うシーンは最の高が過ぎた。

なんなん!?あれ?あの演出!?泣くに決まってんやん!

かっちゃんに力を譲渡するときの手を繋ぐところからもう激エモすぎて脳が処理落ちする。あそこから効果音がなくなって無音になるのがやばい!お互いのセリフと神のごとき美しい挿入歌が聞こえるだけ。何あの演出!?しかも挿入歌めっちゃいいし!悲しいくもあり神々しくもあり美しくもある、二人で竜巻を吹き飛ばして空を晴らしたときとかもう挿入歌と相まってすごい象徴的でやばい。そして神作画のバトルシーンの連発ものすごく動きは激しいのに挿入歌は静かで穏やかなギャップがいい。ピカピカ光るエフェクトや演出もすごい芸術的で美しく映るし、静かな中にも全力でこれでもか動き回る二人の熱さがガンガン伝わってくる。え?かっちゃんまだ動くの?そんなに頑張って大丈夫なん?ってぐらいに二人ともこれでもかこれでもかとプルスウルトラしてくる熱量が半端なくて胸が熱くなる。しかもデクが残った僅かな力で最後のヒーローでいられる時間を燃やし尽くしていく儚さも感じるし、そこに全力で連携取ってくれるかっちゃんがまたイイ。っていうか夢をあきらめてもゆるぎない信念で譲渡して戦うデクもめちゃめちゃ切ないしぐっとくるけどかっちゃんの「自分曲げてデクと戦ってんのに」とか「いいのかよ、こんなことしてお前はこれから使えるのかよ?」とか「おまえの夢もここまでだな」とかデクの気持ちを汲んで全力で向き合う姿勢とか最高にエモい。オールマイトの秘密を共有してる凸凹幼馴染の絆がやばい。そんでお互いボロボロになりながらも自分の信念に基づいてひたすらに進み続けるのが様がアツイ!性格や表現の仕方は違っても目指すところや思い、憧れがしっかりシンクロして二人でバチバチに限界突破していくところがやばい!エモい!

とりあえずもう神演出と激エモ友情フュージョン展開で、ゆっくり綺麗な挿入歌で心は穏やかなのに熱量のあるバトルシーンが続いて胸が熱くなってくるし、なんか画は神々しくて美しいし、デクは儚くて切ないし、かっちゃんもいい子だしでもう感情ぐちゃぐちゃで処理落ちする。とりあえずあそこからの流れは半端ない。

 

最高だった。映画館で観れて本当に良かった。

これはDVD欲しくなる。

 

インシディアス2

1は普通に面白かったので期待して2も観賞
幽体離脱して死者の視える「彼方の世界」とやらに行けてしまう体質の親子の話
時系列はそのままだけど、1は息子で2はその父親

1のラストが衝撃的だっただけに2の内容が気になる作品だと思う

てか1のレビュー書いてなかった…


インシディアス [第2章](日本語吹替版) - Trailer


〜あらすじ〜
・まだ終わってないのよ!
・エリーズ全頼み
・やっぱりエリーズ

ストーリー・・・・★★☆☆☆
設定・・・・・・・★★★★☆
怖さ・・・・・・・★★☆☆☆
気持ち悪さ・・・・★★★☆☆



感想

う〜ん…1が普通に面白かっただけにちょっと残念。全体的に雑。
内容的にも別にこれインシディアスでやんなくてもいいんじゃない?って感じ。
せっかく「彼方の世界」とかいう面白い設定あるんだから、それを活かしたギミックとかもっと欲しかった。冒頭のシーンに繋がるところも、なんかもう(ふーん、そうなんだ)って感じで驚きもスッキリもない。(理由は後述)それで結局1割ぐらいしか彼方の世界の描写がなくて普通にサイコスリラーサスペンスって内容で残念。しかもいろいろと繋げ方が大雑把でストーリーも大味。

1は設定とオチでまぁ並以上のインパクトの残る作品だったけど2は雑な構成で特徴のないホラー映画になった気がする。しかも今回はオチのせいでますます凡作に成り下がった感半端ない。

とりあえず文句は以下のネタバレ感想で

とりあえず中途半端
まず上でも書いたけど「彼方の世界」の描写が少ない。「らしさ」がない。インシディアスってコレジャナイ。

そして内容が大味過ぎる。
原因である老婆の霊の設定はサイコ感強くて面白かったし、隠し部屋の死体とかゾッとするけど、なんか息子とか出てきてようわからんし色々情報盛り込みすぎ。
老婆がなんでわざわざ息子に殺人をさせてたのかわからん。ずっと原因のシンボルとして1から不気味に引っ張ってきた老婆が実は男でしかも母親に強制されて歪んじゃってだけどリアルタイムで悪さしてるのはその母親だったとかややこしい。まだ普通に老婆が単純に女装が趣味のジジイだったって方が変態感あって気持ち悪くていいわ。わざわざ黒幕をその母親にする意味がわからん。
途中で敵が変わっとるやんけ。
悪者が老婆(変態ジジイ(実は強制されてた可哀想な被害者))なのかそのカーチャンなのかボヤける。まぁ両方なんだけど、じつは母親が黒幕でした!とかいう設定詰め込むのやめろ。わかりずらいし、その黒幕が母親だったっていう事実を突き止めるパートが無駄に長いし、謎解きが強引で粗い。

だったらもっと父親のジョシュが乗っ取られていく過程とかをシャイニングみたいに時間かけて描写してサイコスリラーパートを丁寧にして欲しかった。

後半の彼方の世界と現実を同時にリアルタイムでみせるところは面白かった。
あれが彼方の世界と現実の世界の物理現象がリンクしてるのを利用して両方の世界で協力して困難を打開していくとか、それでさんざんリアルタイムと見せかけといて実は時間軸にズレがあった…!(SF趣味全開)とかそういうのをやって欲しかった!他にもいくらでもいじりようがあるやんこの設定!せっかく「彼方の世界」があるんだからその辺をもっと丁寧に作って欲しかった。

冒頭のシーンの謎がわかる所なんかは、エリーズパワーかなんか知らんけどなんの説明も無しにさも当然のように過去に干渉して納得してやがってその辺も雑すぎてクソ萎えた。あーハイハイこういうのやりたかったんだね、その為にあの冒頭作ったん?お疲れピーナッツ。って感じ。

もうね、全体的に大雑把!
親父狂ってきたよパートだけど実質ほぼ黒幕おかんをチラチラ出す描写でだれやこれ?って混乱するし
黒幕謎解きパートはややこしい設定をトントン拍子で強引に解き明かしていって結局、悪霊の親子の関係はわかったけどジョシュの体を乗っ取る動機が、失った少年時代を取り戻すんだか趣味の殺人続けるためだかフワッとモヤッティで混乱するし
親父暴走パートは親父のジャック・ニコルソン感が足りないし
1個1個の繋がりがなんか自然じゃなくてすんなり見れない。
しかも肝心の黒幕オカンを倒すのがジョシュかと思いきや結局エリーズだし…しかも倒し方が椅子で撲殺って…雑!!
しかもオカンの死ぬ描写がなんかよくわからんけど急に暗闇にすごい速度で落っこちて行った感じでもう…雑!!!
ギャグか!?やっつけにも程がある!特に苦しむシーンもなく1秒くらいでオカンがどっかに急速でフェードアウトした。お前は椅子で殴られて一体どこへ落ちたんだ?消えるとかとか溶けるとかそういうからわかる、だけどお前は椅子で殴られて一瞬でよくわからん暗闇に早回しで手をバタバタさせながら落っこちてってもうわけがわからん…

ジョシュも頑張れや!成長しろ!打ち勝て!!お前お父さんで家族の長なんだろ?なに最後の最後までエリーズに頼っちゃってんの?しかも倒し方椅子で撲殺よ?ばばあの?
聖なる力とかよくわからん意志のちからとかじゃなくて単純なばばあの椅子による殴打で死ぬのよ?お前がなんとかしろよ!?俺はてっきりお前が頑張ってトラウマを克服してオカンに完全勝利してから息子と感動的に邂逅して現実へ帰るもんだと思ってたよ…このヘタレが!2ってお前の話だと思ってたのに…ガッカリだよまったく。

オチも陳腐過ぎてうんこ。
俺はもうこの際スッキリハッピーエンドしか望んでなかった。2人が助かって彼方の世界のしがらみも無くなりました!チャンチャン!でいいじゃん!
なにまた変な風呂敷広げてんの?雑!!!雑過ぎ!!!!
なんなん?そんなに次回作作りたいん?
どっからもってきたんその風呂敷?関係なくない?様式美の範疇超えてません?
てかエリーズは成仏しろよ?そしてお前は強いのか噛ませなのかハッキリしろ。


とりあえずとにかく残念だった。
色々我慢してたけどオチでもう完全にプッツンした。


10点満点中・・・・4 点!

来る


久しぶりのレビュー。

〜あらすじ〜
・ちが…つり…
・あ、あれが来る!
・オムライス


ストーリー・・・・★★★★☆
設定・・・・・・・★★★☆☆
怖さ・・・・・・・★★★★☆


岡田准一×黒木華×小松菜奈!映画「来る」ロングトレーラー


好みの映画だった。
カルトの上位互換って感じ。
土着信仰や怪しいまじない、儀式胡散臭い霊媒師とか大好きだからこの映画はガッツリストライクだった。
しかもありふれた設定で同じ様な内容のB級映画が腐るほどある中で、この映画は一線を画した完成度ですごいと思った。
怖いし、面白し、盛り上がるしで満足度高し!
冒頭から突如始まる謎のクソダサオープニングもかっこいいし、エンディングもかっこよかった。

お決まりの様式美をしっかりと踏襲してストーリーを進めてく中で、丁寧にホラーの描写を描きつつ、笑っちゃうくらいぶっ飛んだスケールをこれまた丁寧にぶっ込んできて突き通す感じが上手いというか、やりたい事ややってんなぁ〜笑って感じに半分ニヤけながら観れた。使い倒されてもうあんまり刺激を受けなくなったホラー映画の様式美とダイナミックなエンタメ要素を見事に融合させた感じで面白かった。
全部コテコテなんだけど、そのコテコテを加減知らずに詰め込んで貫き通して上手く昇華させてる感じが面白い。そうくるか!みたいな…

落とし方がまた象徴的というか、よくあるホラー映画とはハッキリ毛色が違って、この映画らしくていいなと思った。ダサかっけぇ。


〜ここからネタバレ、感想〜

冒頭の妻夫木のシーンがラストでそこに繋げて行くのかと思いきや割と前半でその場面を迎えてびっくりした。
水の張ったお椀を出来るだけ廊下に並べるとか、ああいう不気味で儀式めいてるの大好き。怖い。他にも鏡割ったり刃物隠したりそれっぽい。
あれが水の張ったお椀を蹴っ飛ばしながら廊下爆走してくるとこのか超怖かった。
そして妻夫木の死に様が思ったよりグロい…
死因を家族にどうやって説明したんだろう。

場面が進むつれて群像劇のように視点が登場人物事に切り替わって家庭内の不和や人間関係のほつれが明らかになっていって面白い。
あれの正体は終始わからないままなんだけどその辺の人間ドラマがミステリチックで面白い。時系列とともにその視点で描いてる人が死んで次に人にバトンタッチしてまた死んで切り替わるってのも自然で見やすかった。
妻夫木→カナ→岡田の順で最終的に第三者の岡田で締めるのが面白い。
結局全員知沙を愛していたけど最期は全くの他人で子供は嫌いだと言いつつも堕胎させた事にトラウマを抱えていた岡田の元におさまるのが面白い。

オチがちょっとコミカルというか、突然知沙のオムライスの歌が割としっかり流れて、このまま落ちるのか?と思わせといて、岡田の「なんだそりゃあ」の一言で締めて暗転。ダサかっこいい流れでエンディングへ〜ってもうこのテンポといい最後の「なんだそりゃあ」で終わりな所といい、ちょっとコミカルで皮肉めいてたり、1回かわいい夢を挟んでるせいか、さっきまでの超常現象や激怖の化け物とかが嘘みたいに拍子抜けした温かい雰囲気になってたりで面白かった。
岡田がどういうつもりで「なんだそりゃあ」って言ったのかはわかんないけど、いろんな感情が詰まってるような気がしたし。知沙の夢に対してなのか、それとも今この現状と自分達の置かれている状況なのか、はたまたこの作品のオチに対しても意味をかけた「なんだそりゃあ」なのかいろいろと考えられて面白かった。
あとふとファイトクラブの落ちを思い出した。
作品の中でのキャラクター達のこれからとかそういうのは無しにしてとにかく「面白かったでしょ?」っていう製作者の思いが感じられた。
琴子はあれに勝てたのか?とか仮に勝てていたとしても仲間全滅しちゃって明日の別案件とかこれからの日本は大丈夫なのか?とか本当に知沙の中からあれは消えたのか?とかいろいろ突っ込んで想像したくなるけど、そういうのはぶん投げて「この作品はここでお終い!楽しめた?最高のエンタメだったろ?」って言われてるような気がしてくる「なんだそりゃあ」だった。コントのオチみたいで見終わったあと清々しい気分になれる。
あとエンディングの最後のカーンッ!!!って音と共に左下に「完」って出くるのかっこよかった笑
それも相まってキレイに気持ちが切れたというかモヤモヤ残さず映画から気持ちが離れた。知沙の夢と岡田のなんだそりゃあとカーンッ!!!(完)で気持ちよく終わったというか、細けぇことはいいんだよ!とか考える間もなくただただ映画の余韻を感じるだけの気持ちにスイッチさせられて気分がよかった。
ホラー映画のオチって、実は解決してませんでした〜、除霊失敗してました〜、悪霊逃げてました〜。的なBADENDよりのモヤモヤを視聴者に投げて、見終わったあとも恐怖を引きずらせる感じの放り投げエンドが多いけど、この映画の放り投げ方はそういうタイプじゃなくて新鮮だった。



あと雑多な感想としては
妻夫木の悪意のないクズ行為がよかった
カナちゃんは生い立ちから最期までただただ不憫だった…
松たか子のキャラ付けと初登場シーン笑えた。キャリーバック持って神社の前にいるって…もっとなんとかならんのか笑

そして全国から神職集合させてお祓いフェスやる所とか最高にテンション上がった。
集結シーンもテンション上がるし、その中で何人か殺されてくのも面白かった。
やべぇよやべぇよ!ったなった。
まさかあの気のいいおばちゃん集団達があんな風に殺されるとは思ってなかったし、死に方も容赦なくドラマチック笑
電車で来てたおっちゃん達が「これは相当やばいんちゃうか?別れて行った方がええ」とか言うところも、神職側のプロレベルの高さと、あれの力の強さの両方が伝わってきてテンションがあがる、これからバチバチの決戦に互いが向かっていってる感が熱い!

その後に琴子が岡田に「今日仲間が半分やられました」ってさらっと言うところでまたやべぇよ!感が高まる。

そんで琴子が警察とか官公庁を駆使してマンションや付近の一角を封鎖しちゃったり、宗派関係なく神職ごちゃ混ぜにとにかくお祓いさせたり、機会で心霊解析チームみたいな人も読んじゃったり土建屋も使って公園に即席神社ぶっ立てたりどんだけ権力持ってんだよって笑っちゃうくらいスケールがでかくてそれを大真面目に突き通すところがおもしろい。
で、そのメンバー達が集結して着々と準備を整えてるシーンがまたテンション上がる。

それからいざ祓う時が来ての「まず鳥が鳴きます」→「ケーコーーー!」がもうなんかかっこいい。っていうか画の撮り方がかっこいい芸術点も高い。現代的な市街地の中にバッチリ着物きた佇んでる異質な感じがいい、時間も黄昏時で異界感でてる。
あとあれが来る時にみんな「来るよ!」って察するのかっこいい。
そんでもう踊ったり唱えたりもうわちゃわちゃに祓い始めるのが壮観、マッドマックスかよってなった。そして次次に血を吐いて倒れていく様がやばい。まぁ分かってたけど。
そしてこんなに選りすぐりのエリート達が力を合わせながらもバッタバッタ倒れて言ってるのに平然としてる松たか子は一体どんだけ強いんだよと…この辺のガバガバスケールももうなんかかっこいい。


とにかく丁寧にだけど豪快に綺麗でダイナミックに不気味で美しく楽しく気持ちよく感じられる映画だった。

10点満点中・・・・9点!!

メッセージ

 

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ほい、今日もSF。原作は読んでないけど映画から見てみた。

上品で大人しめの美しいSF映画

 

~あらすじ~

突如謎の宇宙船襲来

文字を覚えてコミニュケーションだ!

バイバイ!

 


映画『メッセージ』本予告編

 

ストーリー・・・★★☆☆☆

設定・・・・・・★★★☆☆

キャラクター・・★★★☆☆

 

うーん、これは・・・なんだろう。

多分原作読んでない人はSFでエイリアンものだからよくあるエイリアンの不気味な演出とか宇宙船のものすごいテクノロジーとか、エイリアンと人類が争ってどきどき原腹の展開の中危機一髪で人類の勝利!的な内容を想像、または期待して見るかもしれないけど、全然そんな内容ではない。

内容的には言語学者である主人公がエイリアンとコミニュケーションをとるためにエイリアンの文字を解読していくんだけどその過程でエイリアンの考え方と言うか思想的なものまで徐々に理解していくというか...その過程で冒頭から仕込まれてる主人公の娘に対する謎が深まり最後には伏線を回収して、ひいては地球に襲来したエイリアンと一触即発気味の人類をも救う的な感じなんだけども...

 

多分この映画のメインテーマと言うかメッセージ的なものは主人公1人の意識の変化で完結してる。主人公の心象と人生観の変化を冒頭からの伏線や時間的なトリックを使って斬新に見せていってラストで衝撃と感動を与えるような骨組みだと思うんだけど、その材料として入っているSF要素に見事に食われているというか...

そりゃあSFで映画ともなるとエンターテインメント性も持たせてお客さん呼び込まないといけないから致し方ない部分はあるよね?みたいな。

メインテーマだけだと長い映像作品で間が持たないというか、画的にもインパクトが足りない感じだからエイリアンだすならやっぱよくあるSF的なエイリアンVS人類!?見たいな内容で引き込みたくなっちゃうというか...

だけどそのワチャワチャした壮大な世界規模の緊迫した問題と、静かに一人で完結していく主人公の物語とでギャップがありすぎるというか、温度差ありすぎてちぐはぐと言うか噛み合ってないというか...

ストーリー的にも散々引っ張って結局、さぁここで人類がエイリアンに攻撃しかけます!!どうなっちゃうの!?的な感じで盛り上げたところから特に派手な展開もなしに主人公が自己完結(完結の仕方も特にアクションを起こすわけでもないところがそれがミソなんだろうけど展開的に肩を透かされた感じがしてしまう。)してフッと終わっちゃうような形で、意味深な単語や伏線を張って期待をこめて拳を振り上げた状態でラストを迎えるも、そのまま拳を振り下ろすことなく終了。右手を上げたままエンドロールが流れ始めてしまうような展開。

その壮大なスケールだけどもあっけなくてモヤモヤする幕引きに対する衝撃と、ラストでの主人公の胸中や感動的な決意が静かに美しく表現されてるんだけどその2つが同時に起こるから、視聴者的にもどっちに気持ちを落としていいか瞬間的に判断できずに戸惑うというか、焼肉食べ放題するつもりが、すごい高級で上品なステーキを一切れ出されたような感覚になった。

見終わった後にすっきり気持ちよくなれるわけでもないし、胸に後を引くようなものがドンと残るわけでもない。

 

でも原作のテーマやメッセージ(原作の内容は大雑把に人か聞いた)を汲んでなお且つエンターテインメント性のあるSF映画にしようとするとこれが限界と言うか、違和感はあるものの上手にすり合せたねって思える。頑張りました感はすごい感じた。

映像はすごい綺麗だったしサブリミナル的に美しい思い出を流してくるような演出も面白かったし引き込まれた。あえて直接的に表現せず風景や音にこだわった情緒のあるシーンで伏線の謎を維持しつつ母の心情を表現してるような気もして面白かった。

 

ただ原作の内容を聞くとどうもチャイナマネーでによる内容の改変で失敗しちゃったような気がして残念。

 

以下、ネタバレ、文句、突っ込み。

 

「未来予知」って単語は良くないと思った。

未来でシャン将軍?に携帯電話の番号を見せてもらうシーンもなんかミスリードだと思った。あそこで主人公が「え?私電話してないです。」って答えてて「この番号を見る必要があるはずだ。」なんて言って電話する内容と番号教えて立ち去るってことは電話してない過去があったってことだと思うし、そこでシャン将軍に電話するように促して意図的過去の改変、ひいてはそのまま未来の改変をしてるよね?

それって主人公が最後にかっこよく決意した、どんな未来でも受け入れて生活する!って考えと矛盾してない?

そりゃあそういう時間トリック的なの使って難を逃れればかっこいいかもしれないけど、主人公の強くて美しい決意みたいなもの(それが作品の軸じゃないの?)の美しさが際立つのを邪魔してる気がする。しかもラストの場面でポンポンとこの2つの出来事が立て続けに起こるからちょっと、んん?って引っかかった。

 

あと尺の配分的には伏線をまく意味でも丁度いい演出と内容だったかもしれないけど、主人公が娘と過ごす時間や娘に対しての愛情をもっと強調できないのかなぁと思った。それによって最後の主人公の選択に対しての感動の度合いが変わってくると思った。

だけど娘のシーンは本当に綺麗な映像で美しく表現されてたから、それだけで主人公の娘に抱く気持ちも伝わってきたし、あれはあれでよかったのかも。

 

まぁ、原作ありきで考えれば表現したいことはなんとかしっかり表現できたって感じの映画なんじゃないんでしょうか?

正直原作の評判を聞いてなかったらストレートにオチが糞過ぎてうんこって評価になってたかも...。

 

10点満点中...5点!

 

 

 

 

ゾンビーワールドへようこそ

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 ほい、「君の名は」を見た後の余韻が重くて、口直しに頭空っぽ映画が見たくて選んだ一本。

思いのほか面白かった。

青春×友情×コメディ×ゾンビって感じで、すごい軽いノリで楽しめた。

内容も学校でいけてない三人組がゾンビだらけの町の中で好きな人のいるパーティー会場に颯爽と登場して無双するという中学生の男子なら誰もが一度は想像するような鉄板の流れwwその中に思春期の男子ならではのくだらない下ネタとか友情とかが混ざってきて、コメディ要素が下ネタでなかったら普通に子供向け映画でもいいくらいのノリとストーリーだった。面白く爽快に突き抜けて終わった内容だった。満足。

 

~あらすじ~

スカウトやめたい。童貞やめたい。

ゾンビ!

皆を救うんだ!

 

  

ストーリー・・・・★★★☆☆

設定・・・・・・・★★★☆☆

キャラクター・・・★★★★★

 

 

とりあえずカーターが面白かった。

お目当てのパーティそっちのけで偶然あいてたストリップバーに目移りしてウキウキで「忍び込んで「パパさんだよ~!」とか言ってた後に殺されかけて、状況がよくの見込めてない中で「エロいトコかと思って...!!」とか血まみれで泣きながら説明してるとことか最高だった。婦警ゾンビのおっぱいを揉んだところも最高だった。思春期童貞の見境のないクソガキ感がいい笑

主人公がゾンビのチンコ掴んで窓から落ちるのを耐えてるくだりも面白かった笑

終盤もホームセンターで武器作って無双するというお決まりの展開でラストも気持ちよくハッピーエンドでよかった。

 

 

10点満点中・・・・8点!!

スカッと楽しいほんわかゾンビ映画

高慢と偏見とゾンビ

 

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ほい、タイトルからしてなんとも詩的なゾンビ作品なんだと思ったら、元は文学作品であって1ミリもゾンビは登場しない「高慢と偏見」という作品にゾンビをねじ込んだ異色のコラボらしい。

このとりあえずゾンビだったら何してもいいって感じのチャレンジ精神とB級チックな感じに惹かれる。原作は読んだことないけどとりあえず見た。

 

~あらすじ~

結婚しないとなぁ...

自由に生きたい!

スキ!!

 

ストーリー・・・・★★★★☆

設定・・・・・・・★★★☆☆

キャラクター・・・★★★★☆

 

予想を上回る完成度。

ふざけた題名の癖に悔しい。

なんかゾンビ映画らしからぬ爽やかで上品な感じに面食らった。

丁寧に作られてるしストーリーもまとまってて(原作のおかげか?)面白かった。

この作品はよくあるゾンビ映画につき物の、ゾンビが蔓延して生きる場所をなくしていく終末観や切迫した絶望感、なんとかゾンビから逃げて生き延びようとうするサバイバル的な雰囲気が全然感じられないところが新鮮だった。

まず主人公達が直面してる問題はゾンビの前に結婚だったし、皆町へ買い物へ行ったり、綺麗な服を着てカードゲームとか舞踏会でパーティーしてたり普通に文化的な生活楽しんでた。そういう世界の中に自然にゾンビが溶け込んでいて、外を歩くにしても「雨の日はゾンビがでるから気をつけなよ」とかゾンビを見ても「~さんちの子だ」とか言う程度で、この映画はゾンビ映画ではあるけれどゾンビがメインなんじゃなくてあくまでも高慢と偏見とゾンビなんだと認識させられた。3番目のゾンビはそこまで主張は激しくなくて、高慢と偏見にかけるただのスパイス的な要素なんだぞって感じで原作を壊さずにしっかりバランスを保ってる感じに好感が持てた(原作読んだことないけど)

ゾンビもよくあるギャーギャー叫んで走り回る脳筋オバケじゃなくて、しっかり知性をもっていて、言葉も話すし会話もできるし、物語に登場する最初のゾンビも人に紛れてカードゲームを楽しんでいたりしていてそこが新鮮で面白かった。ゾンビまでお上品。

とりあえずゾンビや世界観も他のゾンビ作品とは違っていて、そこがまた新鮮で面白かった。

 

オチも王道で悪くなかった。

ただ最後のエンドロール中に流れるワンカットを除いてはww

あれで今まで感じさせられなかったB級臭がいっきにあふれ出した。

あちゃー...我慢できなかったかぁ..って。

エンドロール入ってすぐに席を立てばうん、良い映画だったなとすっきり終われた気がする...

 

以下、ネタバレ、文句、感想

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