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映画 吐き出したいだけ インプレッション

映画を観て感じた個人的な感想や考察を書き殴るポンコツレビュー

君の名は。

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新海誠さんが好きで気になっていたのでつい映画館まで行ってしまった。

劇場で観た映画のレビューは初。

 

~あらすじ~

なんか入れ替わった!

え?会えへんの?

彗星やばい!!!

若い男女の不思議で切ない青春を、美しい作画で引き込み、仕掛けのある設定で盛り上げる 素晴らしい映画だった。恋愛だけじゃなくてSFもしてた。

 

やっぱり新海誠さんの作品だけあって背景が超きれい!

人物もぬるぬる動く。

物語の舞台が飛騨の田舎町と、東京の2か所になってるから、田舎の自然と東京の街並みの両方を新海さんならではという感じで綺麗に表現していてすごかった。

タイムラプスをそのままアニメにしてたところもすごい綺麗で迫力があった。

光の使い方もすごい綺麗でした。

 

内容はただの男女入れ替わりの恋愛ストーリーかと思いきや、思わぬギミックが入っていて、時空を超えた超絶ロマンチックなストーリーで感動できた。

RADの挿入歌も盛り上がった。けどもうちょっと控えめでよかった気がする…。

主人公にはあんまり感情移入できなかったけどキャラクターも魅力のある人が多くて面白かった!

前半のほのぼの楽しい感じからの後半の切なさとドキドキとハラハラで終始楽しめる映画でした。

 


「君の名は。」予告

ストーリー・・・・★★★★☆

設定・・・・・・・★★★★★

キャラクター・・・★★★☆☆

美しさ・・・・・・★★★★★

 

以下、感想、文句、考察(ネタバレ)

 

なんか細田守によせてきた感じでソフトで爽やかだった。

まず最初に印象的だったのが、OPがあったこと。

がっつりRADの歌に合わせてOPっぽいの始まってて面白かった。

なんか意表を突かれた感じだけど、あれはあれでかっこよかったし、いいんじゃないかな。 

 

始まってすぐにもう瀧君が三葉として入れ替わっているところから始まるんだけど、お互いが入れ替わっていることを認識して、それを受け入れてそれぞれがお互いを尊重して生活していこうとする様子がテンポよく流れてて見やすかった。

 

三葉サイドの糸守の町が映画の主な舞台というか、物語の核となる場所だったんだけど、糸守では田舎でほのぼの男女が仲良く高校生してる感じが和むし、皆の訛りがなんか心地よかったり、妹はかわいいし、てっしーカップルもかわいいし、神社の家系で糸守の言い伝えや儀式とか意味深なワードもでてきて、そういう情景をまた新海誠の美しい描写で描かれるからたまらんかった。組糸の作ってる時の焦点ずらしていく感じとか、神社の水の流れてるところとかの表現がすごい良かった。ご神体のある山の風景もすごくきれいだった。

東京サイドは男子高校生の絡みが温かかったのと、先輩がかわいかった。

飛騨までついてきてくれる先輩と司君も優しくてよかった。

後は電車やビル群、雨で濡れたタイルに反射する光とかの描写が綺麗だった。

 

設定も実は3年の時差があって、しかも三葉の方は死んでましたってのが面白かった。

瀧君もあれだけ糸守の風景や人間に愛着も沸き、三葉への本当の気持ちに気付いた矢先に衝撃の事実が発覚し、どうしようもない現実に打ちのめされる感じがよかった。

瀧君のデートが気になって実際に東京まで会いに行く三葉が、3年の時差があるためにまだ自分を認識してもらえず、髪に巻く組紐だけを渡して帰るってのがまたたまらなく切なかった。この時の電車の中での「名前は~!」ってやり取りが冒頭のシーンと繋がってて、実はやっぱり前から知ってたんだよってなるのが面白かった。

瀧君も三葉を覚えてはいなくとも、しっかりと組紐だけは大事に腕に巻いたりとっておいたのがまたイイというか、運命的というか、繋がりを感じるよね。

 

一番印象に残ったシーンは、やっぱりそんな二人が初めて面と向かって出会えた黄昏時の尾根のシーン。

声だけは聴こえて、お互いの存在を感じてはいるけど見ることはできない状態で、

山の端に消えそうな夕日の光をバックにお互いの手が空を掴むシーンはすごい切なくてよかった。ここから夕陽が沈んで黄昏時になった時にパッと二人が出会える演出がまた憎い。黄昏時=誰そ彼時=逢魔時そういえばこんな授業やってたなー!なんて、この瞬間に二人が会えたのも読んで字の如くで、なんとなく納得してしまういい演出だったともう。とにかくこの摩訶不思議タイムで二人が時空を超えて再開できたのがすごいロマンチックだし、背景の橙色から藍色に染まっていく空やらたなびく雲やらがいい雰囲気だしてた。忘れないようにお互いの名前を手に書こうといって、三葉がタキ君に名前を書こうとした瞬間に黄昏時が終わって、唐突に三葉が消えてマジックが虚しく地面に落ちるシーンも切なくてよかった。それに、お互いがお互いの名前を忘れないようにするんだけど、どうしてもやっぱり忘れてしまって、それに絶望したり、大事なものを忘れないようにするために必死に奔走する二人の姿が切なかった。それでもやっぱり互いの名前も記憶も消えて行ってしまう無常さがまたたまらなく切ない。胸が苦しくなる。

その後もお互い何かをずっと探し続けている感覚だけを残して東京で生活してて、歩道橋でニアミスしたり階段ですれ違って振り返っても、また戻って歩き出しちゃったりもう最後までオイオイオイ!また秒速5センチメートル的なオチかよおい!って胸を締め付けられながらもハラハラヒヤヒヤドキドキできてよかった。今回はタキ君も三葉もしっかり再会できてハッピーエンドで気持ちよく終われてよかった。あれだけ糸だの縁だの結びだの言っておいたんだからそれ最後はしっかり結ばれないと困るよね。

これでもう夢から覚めた後勝手に涙が出てた。なんてこともなくなるでしょう。

てっしーカップルが結婚の話ししてるところも和めてよかった。

 

とりあえず前半はテンポよくほのぼのできて、中盤からラストにかけて二人の再会と彗星からの避難で大きく盛り上げて、その余韻を残しつつその後に二人はもう一度再会できるのか?って静かに盛り上げてスゥーッと幕を引く流れがよかった。

1度目の時空を超えた再会、と彗星からの避難、と8年越しの2度目の再会と、見所を叩き込んでくるからなかなかに感動できた。

過去や未来が変わったりして、夢か現かわからないけれど、一方通行のファーストコンタクトと、それから3年越しの再会、あったようでなかった、なかったようであった二人の出会いを、互いに記憶を失いながらも共有しつつそこから5年越しにまた再会するというこのロマンチックさ。なんなん!?

とりあえずいい感じにハートをボコボコにされたあと優しく抱擁されるような感じのいい映画だった。

 

そして、いくつか謎なシーンがあった

なんで三葉とタキ君がどうして時を超えて会うことができたのか…

これはタキ君が三葉の口噛み酒を飲むことで、作中でも口噛み酒は三葉の半分といっているように、タキ君の中に三葉の魂?的なものが入って三葉は再びタキ君に入ることができた。でいいのかな。ご神体のある場所はあの世って言ってたから、そこで冥界なのか時空なのかわからんけどなんか超越して三葉さんカムバックしたのかな。

今度はタキ君が何で過去の三葉の中に戻れたのかなんだけど、これもやっぱり口噛み酒で三葉の存在がタキ君の中で強くなったっていうのと、腕につけてた三葉の組紐がトリガーになって戻れたって事でいいのかな。戻る時の演出ももやたら組紐強調してたし、戻れたタイミングがちょうど三葉がタキ君に組紐を渡した次の日っていうのも関係あるような気がする…。

ばあちゃんも糸と結び。糸は時間で、食べることは結びでもある。とか言ってたからなんとなくカスってる気がする。

時間を超えて会えたのは誰そ彼時様様ってことで。

 

なんで急に三葉と入れ替われなくなったのか…

なんか三葉が彗星で死んじゃったから入れ替われなくなったみたいな流れだったけど、3年前からずっと死んでたんだから急に入れ替われなくなるの不自然じゃない?

年は違うけど日付だけリンクしてたんならわかるけど、単純にその辺を見逃してただけかも…季節も一緒だったもんね。

 

そもそもなんで入れ替われたのか…

これはご神体の祠の天井に書かれてあったように、糸守には1200年前に彗星が落ちて湖ができた過去があって、次の彗星に備えて、神社で家系である宮水家の巫女は代々何年か時差をつけて他人と入れ替わる能力ができたってことでいいっぽい?

ばあちゃんが、「ばあちゃんも三葉の母さんも誰かと入れ替わってた時があった」って言ってたもんね。

ここで入れ替わる相手がなんでタキ君だったのかは謎だけど。

 

まぁこれくらい、あとは入れ替わるときに鐘の音がゴォーーン!!ってなってるような時が最初と最後の方のと1回ずつあったと思うんだけど、その演出の意味とかタイミングが1回見ただけじゃようわからんかった。

 

 

 

 

次は突っ込みどころと不満点。

 入れ替わってることがお互いわかった時点ですぐ電話なりメールなりで連絡を取って実際に会ってみるという発想はなかったのか…そうすればもっとはやく時間差のからくりに気付けたんじゃなかろうか…野暮いか。 

 あとご神体までの服装が軽装すぎないかと思った。結構な登山だと思うけどあれで大丈夫なんか。再会するシーンの三葉なんて制服にローファーで登ってたぞ。

しかも日が傾き始めてから自転車で町を出発して、日が暮れる前に山頂に着くとかあの距離的に絶対無理だろwwwまぁ話のテンポと盛り上がり、演出を考えたら致し方なし。切迫感大事。

 あとは挿入歌がちょっとうるさすぎた。

盛り上がるっちゃ盛り上がるけど声入りはOPとEDだけにとどめてくれたほうが個人的にはよかった。挿入歌入れたシーンはもっとなんか別の音楽入れたほうが感動できたと思う。悲しい音楽でも穏やかな音楽でもどんな音楽入れてもあのシーンは印象的になっただろうし、あえて歌を入れるのがちょっとう~んって感じだった。歌を入れるなら無音でもいいくらいだと思った。RADは好きだけど。ちょっとくどかった。 

 

 総評。

とにかく切ない。そしてその切なさを描く美しい背景や作画がより切なさを強調して、独特の雰囲気をだしてる。

中盤からラストまでの引き付け方が上手い。

不満は挿入歌がちょっとうるさいくらいしかなかった。

 

無数の尾を引いて落ちていく2つに割れた彗星が、時間と場所を超えて2人の人生をさながら糸のように絡まり合わせて最後は綺麗にに結ぶ。

奇跡的で運命的で超ロマンチックなSF映画で面白かった!

けど見終わった後になにかずっと胸に残る物がある感じではないけど、とりあえず面白かった。芸術点高い。

 

10点満点中・・・・9点!!

 

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