映画 吐き出したいだけ インプレッション

映画を観て感じた個人的な感想や考察を書き殴るポンコツレビュー

キル・コマンド

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はい新作5枚で1000円の枠を埋めるために借りました。

あんまり面白くなかった。

演習訓練のための無人島で暴走したロボットと戦う内容なんだけど、舞台も無人島の山林や廃墟と狭く限定されてて設定も割とスケールの小さい話なのに内容がほぼすっからかん。

よくわからんけどロボットから逃げ回って最後は戦って勝ちました!ってだけ。

魅力的なキャラクターもいなければ、肝心のロボットも3種類くらいしかないうえにかっこよくないし、ディテールもそんなに凝ってない。

ロボットとかCGも専門学校のHALのCMに出てきそうな感じでなんかチープで萎える。

多分テラフォーマーズみたいな感じだと思う。テラフォーマーズ観たことないけど笑

 

とにかく、無人島でロボットとゲリラ戦をして生き残るってところを映してるんだけど、別にアクションがすごいわけでもないし、ロボットがかっこいいわけでもないし、暴走するロボットも全然不気味さがでてないし、機械故の残酷さとか猟奇的な描写がそこまであるわけでもないし、ストーリーも単調でなんのひねりのないありがちな設定と展開でつまらんかった。ほーん。って感じ。落ちもあっけないし、どきどきもハラハラも恐怖も驚きもなかった。ロボットもラスボス感が全然足りん。ターミネーター張りの執念としぶとさを見せてほしかった。

~あらすじ~

新しいロボットと訓練します。

なんかあのロボットおかしない?

デストロイ!!

 

ストーリー・・・・・・★☆☆☆☆

キャラクター・・・・・★☆☆☆☆

設定・・・・・・・・・★☆☆☆☆

 

 

 10点満点中・・・・・1点!!!

 

スケールが小さいわりに内容スカスカ。手抜きか!

パーフェクト・ルーム

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はい、TUTAYAの新作5枚で1000円枠の穴埋めで借りました。

おもしろかった。

 

5人の男になぞって徐々に明かされていく真実と先の読めない展開が面白い。

5人の男それぞれに妻がいて複雑な人間関係が絡まりあう中どういういきさつで現状に至ったのかを徐々に明かしていく展開がパズルのピースが少しずつ埋まっていくようで面白かった。

落ちはなんか尻すぼみと言うか、あっけないっちゃあけなかったけど。

 

~あらすじ~

5人しか知らない秘密の部屋に女の死体発見

いったいどうして!?

ハメられたんだ!裏切ったんだ!

 

 

 

 

ストーリー・・・・★★★★☆

キャラクター・・・★★★★☆

設定・・・・・・・★★★★☆

 

以下、感想、文句、ネタバレ

 

過去のシーンを振り返っていくうちに冒頭のシーンにつながる流れ。

5人の男が程度は違えどほぼクズだったのが面白い。

クリスはまぁ、まじめっちゃ真面目だったけど。

ルークの童貞臭さが気持ち悪くてよかった。ああいうタイプはやっぱり遊ぶとろくなことがないんだなあと。奥さんと子供かわいそす。

友達とか友情とかいうけど、人間道徳心や倫理観は皆違うわけだから、そういう部分での秘密の共有はするべきじゃないと思った。だいたい5人ってのがいろいろ無理あると思う。まぁ、こうなるよねって話か。

全員ウェイ系の仲間でもっと頭が悪かったらこうはならなかったかも...

好きな人はいいかもしれんけど、クリスにしろルークにしろ友人を選んでいればこんなめんどくさい事にはならなかったんじゃないかなぁと思う。

自分も結婚して思ったけど、根っからの女好きで本当に恋愛楽しめる人じゃないなら、身を固めた後は、あえてそういう誘惑やチャンスが転がってる場所に行ったり、そういう自分の決心や覚悟、立場が揺らぐ情報を目や耳に入れないことが大事だと思った。

未練も後悔も感じないほうだけ見てればいいんだから、付き合う友達を考えるべき。

自分がそういうポーズを示してもなお誘惑してくる友達はそれはもはや親友なんかじゃないと思うね。

落ちとしては勧善懲悪っぽくて悪くないけど、マーティが嫁さんと楽しくやってるのがなんかなっとくいかなかった。

クリスは最初から最後まで一貫して愛を貫いてたから報われてもいいけどさ。

どんでん返しもあって面白かったけど、それぞれお奥さんがいたり登場人物が一杯いるんだからもうちょっと複雑にして二転三転してくれればもっと面白かった気がする。

 

10点満点中・・・・8点!

 

 

 

 

THE WAVE

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はい、パッケージの風景が綺麗過ぎてつい借りた。

災害系はデイアフタートゥモローくらいしか見たことないけど隙好き。

内容は、ノルウェー景勝地であるフィヨルドの山が崩落して大規模な津波が起きてしまいました!津波が到達する高さは海抜80m!リミットは10分!どうしよう!?

って感じ。

 

 

とりあえずとにかく景色が綺麗だった。

宝くじ当てたら移住したいくらいすばらしい風景だった。まずその風景で引き込まれた。あれだけでも結構満足。

あと主人公の、パパ役の人がかっこよかった。

前半は割とグダグダしてるというか、転勤することになった主人公一家の引越しと、その最中に起こる山の崩落の前兆のパートなんだけど、なんとなくテンポが悪くて津波が来るまでに結構待たされる笑

家族大好きだけど仕事に熱心すぎる主人公と、それ故にちょっと家族をないがしろにしてしまう事に父に対する母の怒りや、息子との微妙な距離感等の演出パートで、一応ここでグダついたから、津波を被災したし、津波を乗り越えて家族でひとつにまとまることができました。ってなるストーリーの仕込みの部分だったんだけどちょっと長い気がした。

山が崩落してから津波起こってからの緊迫感はすごかった。

腕時計のタイマーを10分にセットしてさあ来たぞ・・・!って覚悟を決めるところとか、逃げながら腕時計の標高を測る機能で標高確かめたりとか手に汗握るシーンが一杯あった。

とにかく10分という限られた時間しかない中で、自宅から避難する父娘サイドと、ホテルから避難する母息子サイドとあって、目の前で立ち往生する隣人、警報に気づかず避難バス乗り場に現れない息子、母親サイドへ助けに行きたい父親とか、極限の状態の中で生死を左右する数々の選択を迫れて手に汗握って面白かった。

残念ながら夜に被災するから美しい風景は前半しか楽しめないけれど、普通に考えてこ

ういうのってやっぱりいろんな都合で夜のシーンしか撮れないもんだよね。

地下シェルターでの絶望感もよかったしそこで発狂するおっさんのシーンもよかった。息が続かなくなって天井に頭をぶつけるところとかも苦しさが伝わってきてよかった。息子を助けるパパ、無音の心臓マッサージのシーンもよかった。

 

突っ込みどころは津波が去った後の父の行動とその超人っぷり、そして軍人のごとくたくましい母ぐらい。

 

 


The Wave - Official Trailer

 

ストーリー・・・・★★★★☆

キャラクター・・・★★★★☆

設定・・・・・・・★★★★☆

 

 

10点満点中・・・8点!!!

ノルウェーに住みたい。

10 クローバーフィールド・レーン

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はい、何年か前に見たクローバーフィールドの続編?かなと思って借りてみた。

今回はPOVとかではなくて、舞台は一応クローバーフィールドと同じ世界の別の場所っぽくて、そこで繰り広げられる3人の生存者の話だった。

 

~あらすじ~

夜に車で事故った!

知らない天井だな...

おっさん「外は汚染されている!出てはいけない!出さん!」

脱出!!

 

内容は、なんやかんやあって元海軍のおっさんが自宅に作ったシェルター内に、主人公のミシェルとそのおっさんと、もう一人若い男が逃げこんで、3人で生活することにってしまいした!

ほぼ9割のシーンがシェルター内で、事故から目覚めたらいきなりシェルター内につれてこられて状況の飲み込めない主人公と、神経質でいろいろ怪しい元軍人のおっさんと、フレンドリーな若い兄ちゃんの3人のやりとりで終わる。

「攻撃を受けた。外は汚染されてる。出てはいけない。」と言うおっさんと、実際に攻撃を見ていないためにその言葉を信じられない上に、ちょいちょい言動がおかしいおっさんの異常さを感じつつ悶々するのが面白い。密室サスペンス的な内容。

 


『10 クローバーフィールド・レーン』オリジナルトレーラー

 

ストーリー・・・・★★★★☆

設定・・・・・・・★★★★☆

キャラクター・・・★★★★☆

 

 

以下、感想、文句、ネタバレ

とりあえずミシェルがかわいい。

あとおっさんのサイコ具合がいい。

 

ミシェルとおっさんのどっちが正しいか決定付ける描写をなかなか出さないのが面白かった。そうやって悶々としてる中でおっさんのサイコ具合がどんどん出てきて不安になってくる。でもいろいろと突っ込みどころが多かった気がする...

そもそもミシェルと兄ちゃんの2人でおっさんがヤバイ!って共通意識を持ったなら隠れて防毒服なんて作ってないで、さっさとおっさんを殺すか拘束するかして二人の楽園エンドにいけた気がする。いくら銃を持ってるったって、調理用の刃物とか松葉杖とか酒瓶とか凶器になるものはいくらでも転がってただろうし、酒に酔わせたり寝込みを襲うなりしてなんとかなったろうに。おっさんがミシェルを贔屓目に見てることは明らかなんだから、殺される心配のないミシェルに先行させて瓶で殴ったときみたいになんか刃物でバチコンしてらえば終了していた気がする。

あとミシェルが最初におっさんを襲うシーンもわざわざ松葉杖の先を尖らせて突くなんてせずに、素直に脇に挟むほうをハンマーみたいにして頭をぶん殴れば終了してた気がする...煙たいて火災報知機作動させたりする頭は働くくせになんでそうなるのか...

おっさんを絶対的恐怖にしたいのはわかるけど、ところどころ腑に落ちない点があってイマイチその状況に入り込めなかった。

 

でもやっぱりストーリーの流れと言うか、疑心暗鬼で悶々とさせて引き込んで不安を煽ったところで1回目の脱出劇でハラハラ&皮肉にもおっさんが正しかったという衝撃の事実で不気味さと絶望感を与えつつ、そこで一旦おっさんが正しかったよ。じゃあ皆で仲良くやりましょうか。と安心させてからの密室サイコおっさん同居生活への絶望感と気持ち悪さを出してきて、おっさんに隠れての作業からのラストの脱出でスリラーでエグイ展開を持ってくる流れが面白かった。そっからの展開は正直微妙だったけど。ああいうのは宇宙人とか出さなくていいと思うねん僕は...最後の最後でチラッとそういうとってつけたような中途半端なSFアクションされても微妙だしなんか急に雰囲気変わりすぎて冷めた。まぁ、脱出してからの宇宙人との戦いもハラハラポイントなんだろうけど...

車の中であんなに都合よく即席で火炎瓶を作れたり、あの角度であの距離から宇宙船?の中に火炎瓶を投げ込める主人公の肩の強さとコントロールにびっくりするし、さらに火炎瓶ひとつであんなに大爆発する宇宙人の弱さとあっけなさにびっくり。

後半はとにかく蛇足だったように思える。まぁ後半が前作のクローバーフィールドとの結びつきを決定付けるシーンなのかもしれないけどとりあえずひどかった。

 

なんでもJ・J・エイブラムスとかいう超有名な監督らしくてスーパー8とかも撮ってる人らしい。クローバーフィールドもスーパー8も設定はすごい好きだけど、いまひとつ何かが足りないっていうか、結局肩透かしな落ちで終わったというか...前半は楽しめるけど後半に差し掛かるあたりから個人的に微妙な展開になるというか...素人目線的にも自分はそんなに絶賛できる気はしなかった...設定とか引き込み方はすごい上手だと思う。スターウォーーズ・フォースの覚醒もこの人らしくてなんかちょっと納得がいった笑

 

とにかく面白かったけどなんかしっくりこない映画だった。

内容も主人公と若い兄ちゃんが協力しておっさんを殺すか拘束すればそれでもう終了していた感じがしてなんだかなぁって感じだった。

後半もっとおとなしく不気味な感じにして引き気味に終わればよかった気がする。

 

 

10点満点中・・・・6点!!

 

なんだかんだSFは好き。

劒岳 点の記

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はい、山が観たくて借りました。

明治時代に地図を作るために前人未到の劒岳へのぼる測量隊の話。

実話らしい。

登山家とかじゃなくて、国をのために地図を作る!って目的で山を登ってる人たちの観点から山に切り込んでいくところが面白いと思った。

 

感想としてはまぁ、正直つまらない映画だった。

ただ雰囲気は良かった。時代背景とかから日本の文化や美しさが感じられた。

草鞋とか笠をかぶって登山してる風景画なかなか斬新だった。あとただただ山がきれいだった。

山の映画はもうとにかく内容どうこうじゃなくて自然の厳しさと美しさが伝わればそれでいいと思って観る事にすればそんなに辛くない。別に飽きることなく見てられた。

ただ測量隊の物語なんだからもっと測量の仕方とか技術とかを詳しく切り込んで映してほしかった。内容が山岳会と軍と測量隊の事情と測量と山でなんかどれも中途半端だった...。測量隊もイマイチ厳しい環境の中で地図を作る仕事に対しての情熱や誇りみたいなものが伝わってこなかったし。山岳会との駆け引きも匂わせておいて何もないし、嫁のシーンもあんなにちょっと入れたところで特に感情移入もできないし...背景が美しかったのと雪渓とか山の厳しさや迫力が良かったってところに尽きる。実話を元にしてるかそこまで面白い展開は求めないけど..せっかく自然の厳しさや美しさが良く撮れてるんだから、.せめてもうちょっと測量隊のプロ魂とか人間ドラマを入れてくれれば満足感の高い映画になったんじゃないだろうか...

満を辞しての劔岳登山も割とあっさり終わっちゃって、え?終わり?って感じだったひ、長次郎のくだりもなんか中途半端だった。

それ以前に雪崩や滑落のシーンはあれどイマイチここぞ!って時に緊迫感に欠ける感じだった。あと山岳会の鳥水さんが結構わかりやすい噛み方を2箇所位台詞を押し通してて面白かった。

悲願の初登頂と思いきや実は1000年前に修験者さんが登っていましたってオチはなんかロマンチックで良かった。

その事実に対しての軍の厳しい対応を受けての柴太郎や長次郎の心境をもっと映して欲しかった。あっさりしすぎな印象。

 

とりあえずこの前見た神々の山嶺よりかはこっちのほうが面白かった。

だけどエヴェレスト3Dのほうが断然面白かった。あれも実話なんだけどやっぱ洋画はスケールが違うぜ!

 

~あらすじ~

とにかく測量しておくんなまし!我が陸地測量部が一番出なければ困る!

山岳会ウェーイ!

おめでとう!仲間だ!

 

 

ストーリー・・・・★★★☆☆

設定・・・・・・・★★★☆☆

キャラクター・・・★★★☆☆

 

10点満点中・・・・4点!!!

 

山と日本が美しい!

 

劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]

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劒岳 〈点の記〉 (文春文庫)

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PURESSURE

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はい、なぜか近所のTUTAYAではホラーコーナーに並んでいたこの作品。

 

内容は、潜水士の4人組が海底で作業中に、嵐によって母船が沈没してしまい海底に取り越されてしまってどうしようって感じ。

127時間やオデッセイの海底4人バージョンみたいな感じ。設定的にはもう超好き。

 

急遽直面する予想外の状況。

無慈悲にも消費されていく潜水艇内の酸素と迫り来るリミット、機械のトラブルや海底での寒さ。とにかく八方塞で絶望的な状況の中でパニックになり衝突する4人の人間と、死に直面して浮き彫りになるそれぞれの人生、プロの知恵と経験を集約してなんとか状況を打破しようとする生への執念に終始ハラハラできてよかった。

 

まず母船が沈没したときの絶望感がすごい。

そして酸素の残量とかを気温の低さとかで徐々にさらにまた絶望的な状況だとわかってきて引き込まれる。

そこで焦ったりパニックになる4人のメンバーの衝突も面白い。

腕は確かで仕事に誇りを持つチンピラなおっさんと真面目で責任感の強いリーダー、寡黙で熟練のじいさんと新入りの若造っていう構成のバランスがまたいい。

そして死を前にして流れるそれぞれの人生やドラマがいい。

すぐ死ぬんじゃなくて死のリミットがじわじわと迫る中での人間ドラマが面白いし、プロの技術者の技や知識をフル活用して足掻くさまがリアルでかっこいい。

極限の状況におかれた中で浮き彫りになる人間的な面と技術者のプロ魂みたいモノが個人的にすごく好きだから内容的にすごく満足。

ラストも切ないけどいい終り方だったと思う。

じいさんと若造のやりとりがよかった。なんか胸にくるものがある。

じいさんの懺悔とそれを受けた若造がいい。

とくに若造に感情移入はできなかったけど親になったような気分でがんばれ!って感じで応援できた。そして最後まで足掻く爺さんがかっこいい。

9.5割ほぼずっと海底でのシーンだけど飽きることなく楽しめた。面白かった。

 

~あらすじ~

海底で作業するよ

嵐で帰れなくなった!

このままだと酸素なくなる!やばい!

助かれ!

 

ストーリー・・・★★★★☆

設定・・・・・・★★★☆☆

キャラクター・・★★★★☆

 

こういう設定の映画は死を前にして人間はどんな風になるのか、それぞれが今までの人生を振り返り何を思ってどう行動するのか。その人間の信念や後悔、人格や哲学が死の直前にとる行動に集約されて、丸裸にされた魂のように伝わってきて面白い。

 

 

ミッドナイト・アフター

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はい、適当にパッケージの見た目で選んだ映画。

良い意味で期待を裏切られた感じ。大豆を買ったら納豆になってたような感じ。

中国映画らしい。大陸の大味な設定やストーリー、演出がフルスロットルでちょっとというか、だいぶ置き去りにされたような映画。

こんな映画があるもんなのかとハッとさせられたクソ映画。でも逆にギャグやコメディだと思ってみると楽しめる。っていうか実際のところ8割ギャグだと思う。中盤からは爆笑しながら観てた。

前半は割と丁寧にシリアスな雰囲気で物語が進んでいくんだけど徐々にメッキがはがれていってもうひっちゃかめっちゃか散らかしまわってやりたい放題やりきって終了する。逆にすがすがしい。

全然納得のいかない内容や、頭が悪くてイライラするけど憎めないキャラクター達とわけのわからないテンポで進むストーリーにあきれつつもエンドロールで謎の充実感を覚える意味不明の映画だった。

あらすじ

町に誰もいない!

謎の日本人

バスでGO!

 

ストーリー・・・・★☆☆☆☆

キャラクター・・・★★★★★

設定・・・・・・・★★☆☆☆

 

以下、感想、文句(ネタバレ)

設定的には、全員がバスの中で同時に瞬きをしたせいでバスごと別の空間に飛ばされてしまった的な感じで話が進んだかと思えば、謎の日本人が出てきたり、挙句の果てには福島の原発事故が関係しているとかいうブラックジョークをかましたり、ヒロインの裏の顔やら、卒業アルバムとか、3年の時差とかいろいろと伏線を盛り込んでくるんだけど何一つ解決されない。

全部投げっぱなし。最終的にバスに乗って謎のマスク集団とカーチェイスして爆発エンド。そもそもそのラストシーンに至るまでの経緯もお笑いなんだけど、その時のバスが宙を舞って回転しながら着地するシーンがあるんだけど、そのシーンのバスの軌道の違和感とCGの安っぽさに爆笑。

登場人物の死に方も突然顔色が悪くなって骨だけになったり、粒子みたいに粉々になって死んだり統一感がないうえに違和感バリバリで面白かった。

もう一箇所爆笑したのは、周りが汚染されてると気づいて、皆で一致団結してショッピングモールにはいって急ごしらえで感染防護するんだけど、装備を整えた後全員がバッチリキメキメのスタイルに着替えてかっこいいBGMを流しながらバスに乗り込むんだけど、そこでつけてるマスクがただの病院で使う酸素マスクで、酸素の管もどこにもつながってないマスクをどや顔でつけて動き回ってるのがまた面白かった。だったら普通のマスクを重ねてかけたほうが全然マシだろwwって感じで。そのあともその格好で大真面目に活動してるのが面白い。

 

あと登場人部が全員頭悪くて、その場の感情でしか行動してないのが面白かった。

レイプ犯をみんなで刺すくだり(あのときの占い師のおばちゃんはおもしろかった)もそうだし、その後逃げ出すレイプ犯が簡単に「友よ!」なんて信用するのもそうだし、バスの中で「やっぱりレイプ犯の連れが許せない!」とか言い出して目的地を変えたり、とにかく行動原理も目的もブレブレでおもしろい。し、そういうおばかな集団にだんだん愛着がわいてくる。

エンドロールのバスで皆にっこりシーンは和んだ。

 

内容はクソだけど雰囲気はよかった。

がらんどうになった香港の街並みも美しかった。

とにかく何も解決してないけど、エンドロール見てるとなんか全部どうでも良くなってそれなりに満足して終わってしまう謎映画だった。いろんな意味で楽しめた。

そして心に残った。笑

 

10点満点中・・・・1点!

(ギャグ要素で5点加点も可!)

 

 

ミッドナイト・アフター [DVD]

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